Narrative act / 2022 / 籐、楮、漆喰、土性顔料 / 675x60x915mm
半澤友美 個展
この度、8月19日(金) 〜 9月17日(土)にDiEGO表参道にて
半澤友美 個展「Narrative Act」を開催いたします。
籐(ラタン)に紙の原料を絡めて制作した作品「Narrative act」と
初めての試みである木の皮を叩いて作る樹皮紙の技法を取り入れた作品
「Follow the trails」を展示いたします。
是非、皆様にお立ち寄りいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
開催期間 |
2022.08.19 Fri - 2022.09.17 Sat |
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開催時間 |
水 / 木 13:00 - 18:00 金 / 土 13:00 - 20:00 |
休 廊 日 |
日 / 月 / 火 |
会 場 |
DiEGO表参道 MAP 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-17-8 オリエンタル原宿205 ※黄色い建物です |
入 場 料 |
無料 |
そ の 他 |
撮影 / 可 作品販売 / 有 子連れ / 可 |
URL |
https://www.di-ego.net/topics/3827 |
お問合せ |
TEL : 03-3478-3130( 水 / 木 / 金 / 土 13:00-18:00 ) MAIL : info@di-ego.net |
※店内の換気・消毒など徹底した上で開廊致します。
お客様には引き続き感染対策にご協力をお願い致します。
人は日々自分の物語を作っています。
1日1日、1秒1秒が複雑に絡み合い、ひとつのチャプターが終わって、また新たなチャプターが始まり、物語は出来ていきます。
近年、半澤友美は「紙の構造と自己の成り立ちを重ね見る」というコンセプトで、
紙の原料である植物繊維を使用し作品を制作しています。
植物の繊維は、些細な事、予期せぬ事態、抗えない思い…
それらは複雑に重なり、あるいは配列され、紙のごとく面となって現れる様は、一つのチャプターが出来ていくようです。
あてもなく漂うようなチャプター、登場人物の多さに翻弄されるチャプター…
過去の自分、これからの自分の物語を想像し、紙の内側を覗き見るようにお楽しみ頂けるとうれしく思います。
hanzawa tomomi
略 歴
1988 | 栃木県宇都宮市に生まれる |
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2010 | 女子美術大学芸術学部立体アート学科卒業 |
~2015 | 女子美術大学立体アート研究室勤務 |
~2018 | 女子美術大学 非常勤講師 |
2018 | 平成30年度 ポーラ美術振興財団在外研修員としてアメリカにて研修 |
個 展
2020 | 「Note」MARUEIDO JAPAN / 東京 |
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2019 | 「The Histories of the Self」ポーラ美術館 アトリウムギャラリー / 神奈川 |
2017 | 「See」JINEN GALLERY / 東京 |
2016 | 「grey integument」ガレリアグラフィカbis / 東京 |
2015 | 「溢るる 垂る」いりや画廊 / 東京 |
2013 | 「Black Scenery」画廊るたん / 東京 「White Atmosphere」プロモ・アルテギャラリー / 東京 |
主なグループ展
2021 |
「―肌理と知覚―半澤友美・盛永省治展」日本橋髙島屋 美術画廊X/東京 「眼福展」The Terminal KYOTO/ 京都 「国際彫刻交流展ー感覚の解放ー」女子美ガレリアニケ・110周年記念ホール/ 東京 |
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2020 |
「ポーラ ミュージアム アネックス展2020-真正と発気-」ポーラ ミュージアム アネックス/ 東京 「AiPHT PLUS」パークホテル東京 / 東京 「Find Your ART for Christmas -大切な人への贈り物-」MARUEIDO JAPAN/ 東京 |
2019 | 「テキスタイルアート・ミニアチュール 」 東京、兵庫、(’17)東京、韓国、福岡 、(‘15) 東京、金沢 |
2018 | 「新進芸術家選抜展 FAUSS」アーツ千代田3331メインギャラリー / 東京 |
2017 |
「Beyond the Generations」H-art Beat Gallery / 東京 アーティストインレジデンス「南総金谷藝術特区」 成果発表会 旅館金泉館 / 千葉 |
2016 | 新進芸術家育成交流作品展「FINE ART / UNIVERSITY SELECTION 2016-2017」茨城県つくば美術館 / 茨城 |
他多数
受賞 / 助成
2019 | 第19回女子美制作・研究奨励賞 受賞 |
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2018 | ポーラ美術振興財団 平成30年度 若手芸術家の在外研修助成 |
2016 | 新進芸術家育成交流作品展「FINE ART / UNIVERSITY SELECTION 2016-2017」 優秀賞 受賞 |
2012,14 | 新制作SD部 新作家賞 受賞 |
物語を語ることは、語りの中で過去の出来事を〈関係づけて語る〉ことであり、他者が過去の生のさまざまな糸を何度も手繰りながら自分自身の生の糸を紡ぎだそうとするときに従う、世界を貫く一本の小道を辿り直すことである。(ティム・インゴルド『ラインズ 線の文化史』)
Narrative act(物語行為)は私が私を見るために有効な手段の一つです。
社会や時間との絡まりの中で織りなされる私について、出来事を関連づけながら、選択・配列し、Narrative(物語)を作り出します。紙の上においては読むことができる表面に置かれる痕跡としてNarrativeは出現しますが、紙を構造物として見た時に、紙と痕跡が形成される過程で生成される軌跡の存在に気がつきます。そこに至る過程での出来事、それと同時に起きている出来事、世界のなかでそれに続いて起こる出来事、などとの関係が交錯する中、自分自身を位置付ける、または意味付けるための選択しをし、配列した線を辿ることで、Narrative actは行われるのではないでしょうか。
表面から構造へ、軌跡へ、成り立ちへ、そして自己へ
あらゆる関係の絡み合いへの興味と自覚は生の在り様そのものを深くみつめることになるのではないかと考えています。
半澤友美 2022.8
https://www.hanzawatomomi.com/