PALELINO(パレリノ) | フリーペーパー push online

PALELINO

森のヴェールが素肌を守る。
那須発スキンケアブランド

野山で偶然に出会う萌黄色の繭を知っていますか。里山での暮らしの中で、子どものお守りや魔除けとして伝えられ大切にされてきました。
自然の中で生まれ育った野蚕が紡ぐこの繭は「ワイルドシルク」とも呼ばれ、その名の通り雨風や日差し、温度差など長期間厳しい自然に晒されるためとても硬いのが特徴です。そのため、私たちが知っている白い繭のように繊維利用をすることもできず、商業的価値はないものとして扱われてきました。
白い繭を超える高い保湿性、うるおいによる保護機能などを持つこの繭を、なんとか人々の暮らしに役立てたい。那須塩原市で80年以上精密スプリング製造を行ってきた富士発條株式会社は、全くの異業種である野蚕の養蚕と化粧品事業に着手、プロジェクトチーム「バイオスプリングラボ」を立ち上げ、7年の歳月をかけてスキンケアブランド「パレリノ」が誕生しました。
プロジェクト最初の仕事は、野蚕を集めて研究すること。夕方になると虫取り網を持った大人たちが、那須や会津に出かけていきました。一口にワイルドシルクといっても色々な種類があり、その中でも飼育や繭のエキス化が難しいとされたのが「ロディニアシルク」です。野生ゆえに繊細な野蚕のため、放棄され荒れた里地里山を整備し、野蚕飼育研究の専門家の指導のもと大量収繭に成功。岩手大学発のベンチャー企業との共同研究によりエキス化も実現し、おそらく世界初であろう商品化へとこぎつけました。

原料となる「シルクフィブロイン」は、繭1.5個からわずか0.1gしか取れない希少原料ゆえ、大量生産はできません。フィブロインは、人の肌に近いアミノ酸から作られているので、肌になじみやすく、多孔質であるため吸湿性に優れており、ユーザーからはこのしっとり吸い付くようなうるおいを高く評価する声が寄せられています。
両手を顔にあて、手のひらで自らの肌を感じる癒しの時間。日々繰り返される小さな積み重ねは、どこか祈りにも通じるところがあります。PALELINOは、自然の力を感じながら森のヴェールに包まれる、いわば肌のお守りのような存在です。

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Photographer : tsutsumi yano

https://palelino.jp/

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