栃木レザー | フリーペーパー push online

伝統を味方につけて、
新たなチャレンジを。

tochigi - leather

「効率化よりも大切にしたいもの」

栃木市に流れる巴波川のほとりに、栃木レザーの工場はあります。昭和12年創業の同社は、戦後一貫してタンニン鞣し(なめし)による革づくりにこだわり、高い品質の革を提供するタンナー(皮革メーカー)として確固たる地位を築いてきました。
国内に流通する革の大半は兵庫県姫路市にある数多くのタンナーにより生産されており、栃木県にあるタンナーは現在、栃木レザー株式会社のみ。産地の総称として「姫路レザー」と呼ばれるのに対し、「栃木レザー」は、同社が生産する革を指し、独自路線を歩んできました。
栃木レザーの特徴としてまず挙げられるのは、その強度。警察官のベルトやホルスターケース、大型犬の首輪など、絶対に切れてはならないものに使用されているという実績が信頼の証です。ほどよい柔らかさと強度を兼ね備えているのは、革に余計な負担をかけないように、手間と時間をかけて鞣されているから。有害な物質を一切使わず、ミモザの樹皮から抽出した樹脂のタンニンを用い、伝統的な20もの工程を重ねて鞣すタンナーは、効率が求められる現代において、業界のたった1%という希少な存在です。
可能な限り革に負担をかけない鞣し方は、「生きていたものへの敬意」だ、という考えが栃木レザーには根付いています。食肉加工業者と提携している専門業者から仕入れる原皮―そこに刻まれている牛が生きていた頃の傷やシワも、そのまま革本来の風合いとして仕上げてきたことにも頷けます。


栃木レザー | フリーペーパー push online


革本来の風合いを生かした製法、使うほどに色艶が増していく。


“皮”から“革”へ、
受け継がれる
鞣し工程20のプロセス。

tochigi - leather

栃木レザー | フリーペーパー push online



「新たな視点から見えてきたもの」

栃木レザー株式会社は、2020年2月に同社の革を使ったアイテムだけを取り揃えたアンテナショップをオープン。そして2022年2月にはオリジナルレザーアイテム「nogake(のがけ)」の販売を開始しました。新たな展開をしたことで、今までになかった視点を手に入れられた、と代表取締役の遅澤社長は語ります。
「素材を供給する立場としては、より“ナチュラルな革らしさ”を表現した商品がよいと思いがちです。でも、アンテナショップやオリジナルアイテム開発を通じて、お客様やデザイナーと直接話すことで、必ずしもそうとは限らないという現実も分かってきました。例えば、原皮に元々あった傷も、染色の方法を少し工夫することでより受け入れてもらいやすい状態になります。技師たちも、革本来の魅力を大切にするというスタンスはそのままに、新たなチャレンジを面白がっています」。
栃木レザーを用いて作られた商品は、店舗に並んだ時点では80%の仕上がり、手入れをしながら使っていくことで100%になるのだといいます。1日1回、手で撫でてあげる、それだけでも油分が補われて「育っていく」のだそう。まさに自分の手で育てる、そんな実感を持てるのも栃木レザーの大きな魅力です。


栃木レザー | フリーペーパー push online


栃木レザーの証。


栃木レザー | フリーペーパー push online 栃木レザー | フリーペーパー push online
栃木レザー | フリーペーパー push online

栃木レザー アンテナショップ
https://onlineshop.tochigi-leather.co.jp/

Store information
〒328-0041 栃木県栃木市河合町1-68 MAP
営業時間/ 11時~18時
定休日/ 月曜日※月曜日が祝日の場合には翌営業日

Other Topics

PALELINO(パレリノ) | フリーペーパー push online PALELINO

topics - new item

PUSH - Supporter

Supporter  List